ヒヨコ大学院生による看護科学の探求

看護師の資格を取り、三年勤務したのちに大学院に入学しました。論文を書きながら、がんサバイバー支援での看護研究者・臨床家の役割について考えています。

第3回 公開ゼミ

昨日は3回目の全員ゼミでした。
全員が自分の研究論文を持ち寄って、ディスカッションしています。


私はといえば、文献検討を見てもらい、
研究テーマを固め、研究目的を明確にするためのストーリー作り真っ最中。
研究方法や研究枠組みについても沢山のアドバイスをいただきました。


こうしていろんな人とブレインストーミングができるって素晴らしい。
いろんな角度から私の頭の中を確認してもらって、アイディアをもらって、どんどん整理されていくようです。

どんどん言葉にしていかないと整理されません。
言葉にするのにも時間がかかります。正確な情報が求められます。

自分の知りたいことのうち、何が分かっていて、何が分かっていなくて、
自分は何をすればいいのか。

丁寧に、過不足なく情報を集めて、物語を作る。
とても難しいけど、やりがいがあります。

第2回 公開ゼミ

本日は本年度第2回目の公開ゼミ。


先週はこれまでの研究報告など、自己(研究)紹介的にそれぞれ発表しました。
今回はこの1週間の進捗状況報告。

修士2年生は、倫理も通過しており、いよいよ具体的に研究をどのように進めていくか。
つまり、データ収集をどこで、だれが、どのように実施するかについて
注意点などのディスカッションがあったり、
研究の枠組みについて整理されてきた部分をどのように分析の枠に放り込んでいくかという検討があったり。

なにやら、着実に進んでいる様子。

博士の私は、一つの研究がまとまって、再び大海原に投げ出された気持ちでおります。
しかし、本当は違います。
大海原にはたくさんのヒントや道しるべ(海しるべ)があります。
たぶん、豪華客船とかも近くを通っています。




海道を切り開きながら進んできたことを自覚して、また先に進む。
そうしましょう。もやもやしている場合ではないのです。



本日の教訓は
「戦場に丸腰で出かけてはいけない」

ということです。

2012年度 第一回Journal Club −人間と放射線−

2012年度 博士後期課程としての一年がスタートしています。

先週は全員での「他言無用!公開ゼミ」(通称、ゼミ祭り)が開催されました。
現在、国際看護開発部の部員は修士1年1名、2年2名、博士1年3名、2年1名。

計7名というかつてない大所帯になっております!

なにせ、私の入学時は全部員は私と同期、修士1年の2名のみでした。

先週のゼミでは全部員が各自の進捗と、今後の予定について報告しました。


そして、本日は今年度初のJournal Club!!



部員が増え、先生や事務員の方も含めて会議室の椅子が埋まった状態で
ゼミができるというのは嬉しいものです。

さて、本年度のJournal Clubでは放射線に関する知識の充実と共有を図る目的で
日本語版の本の輪読を行っています。

今日から読んでいる本は
「人間と放射線 医療用X線から原発まで」 ジョン・W・ゴフマン著
です。



本の特徴として、

- チェルノブイリの事故が起こる前である、1981年に初版が出版されている

- 人間に関する放射線被曝データに基づいて科学的に述べられている

- 基本的な知識を、非常にわかりやすく解説している



という、科学書としても、読み物としても現在の日本に非常に必要とされている本だと感じました。
この本を読むことで、世の中にあふれている様々なデータを読み解き、分析する力が各個人に求められている。ということです。

本日は前書きから第一章の一部まで進みました。

共有すべき内容として

+ 安全神話などない

+ 公的機関だからといって説明すべてを鵜呑みにすべきでない

という二点を挙げておきます。

今後、読み進めるのが怖くもあり楽しみでもあります。

2011年度最終日

今日は2011年度最後の平日です。というわけで、大学に来ています。

修士最終学年となった今年度は、怒涛の一年でした。
4月5月はまだそれほど危機感がなかったのですが、(それもまずかった)
6月7月にようやく研究が倫理審査を通過して、データを取り始め、
その頃には危機感しかありませんでした。

12月8日が論文の締め切りで、それまであと何時間活動できるんだろう・・・
と、毎日カウントダウン。

他施設で集まってきたデータも揃い、ようやく10月11月で文章を書いたのでした。

そして残った作業は13ページの大作に仕上がった論文を6ページにまとめる・・・

計算ミスw

ひとまず12月の締め切りには間に合ったのでした。

1月2月は風邪によるダウン、公開審査と、論文発表会とイベントが盛りだくさんで
風のように過ぎ去ってしまいました。

そして無事にこの3月22日に学位授与式を迎えたのでした。

何もかもに感謝しています。
危機感を持たせてくれたセリフや、ペースが落ちた時の激励、
おいしいご飯や、体力づくりに付き合ってくれる友人。

新しいことに挑戦して、見たことない世界で新しい自分を発見する
いろいろな人や価値感や時間の過ごし方に出会った修士の2年間でした。

また来年度からもこの調子で^^

オレンジ本 第6章 Writing an Article for Publication

本日は、疲れた頭や心を休めるため、オレンジ本に手を付けました。

タイトル通り、第6章 論文投稿のための執筆活動についてです。

まさに今、データを2例増やして、雑誌に投稿するために英文校閲に出そうかというところ。

そこで、ピッタリな内容なのでメモがてらこちらに書き留めることにしました。

まずは印象的な言葉の引用から。


What is written without effort is in general read without pleasure.

労せずして書かれたものは、ふつう、 喜びもなく読まれるものである

(サミュエル・ジョンソン)


A query letterとは?
雑誌投稿に当たって編集者に出す手紙、のようなものらしい。
これまで聞いたことがないので、メモとして残しておきます。

wiki先生によりますと・・・

「… a formal letter sent to magazine editors, ….
Writers write query letters to propose writing ideas.

For example, a standard requested format could be approximately 200 - 400 words, expressing the following information:

The topic of the work

A short description of the plot

A short bio of the author

The target audience

The literary agent would then decide whether to contact the author and request to see the manuscript, based on the contents of the query letter.
In this sense, the query letter is an author's first step towards getting his/her manuscript published.

ということらしいのです。
EJONのガイドにはなんか書いてあったかな??

がんと就労シンポジウム

厚生労働省科学研究補助金 がん臨床事業
高橋班主催 公開シンポジウム
「がんと就労シンポジウム」
に出席してきました。

シンポジストとして昨年に引き続き2度目の参加でした。

本研究班の共同研究者である先生の御膝下で、研究協力者として
毎回の勉強会、会議、そして研究成果発表の場であるシンポジウムに出席しています。

昨年は文献レビューに留まりましたが、本年は研究データを発表することが出来ました。

シンポジウムには臨床医、看護師、産業医、産業医療スタッフ、患者さんとご家族など様々な立場の方に参加いただき、議論も大変盛り上がりました。

一看護研究者として、強く感じたことはやはり、

研究を、
必要な人に、
役立つ形にしてお返ししなければならない

ということです。

まだ論文を発表するには至っていませんが、
今後必要な方に届くように発表します。
また、研究成果が実際に役立つツールとして(例えば。)
必要な人の手元に届くようにしたいです。

そのための時間やチャンスは十分にあるので、
あとはやるだけ。

まず2月は書くことに専念します!!!

2012年スタート

あけましておめでとうございます。

2012年1月は怒涛の忙しさと体調の悪さでスタートしました。
寒い日が続きますので、今後は風邪をこじらせる前に病院に行くようにします。


さて、年が明け、重要な出来事と致しましては、1月6日に修論の公開審査がありました。

二日間に亘って行われる、2012年修士同期による集大成のプレゼン大会です。

二日目のおおとりという大役を仰せつかり、無事に役目を果たしてきました。

これが無事に終えられたのも、ゼミでつたない予演会にたびたび付き合って下さった皆様、教授、助教の先生方、そして修士の研究が頓挫しないよう支えてくださった研究協力者、ご指導くださった先生方、快く参加して下さった患者の皆様、そして心の支えとなった同期やたくさんの友人、家族のお陰です。

審査でいただいた指摘を修正して、1月23日に提出、終了となります。


終了とは言え、今回の研究で収集したデータのうち、分析できていないデータが山ほどあります。こちらも2012年3月一杯でまとめあげられるよう、尽力します。

新年ですので、昨年の反省と新しい年への抱負として
覚書を。

2010年から国際ゼミの修士2人+教員でスタートしてきた

Journal Club と Academic Training

ですが、過去の日記を見るとそれぞれ9月、10月で止まっていますね。
人数が増え、負担が減ったようにも思いますが、実際は人数が増え、仕事量も増えているのか、なかなか思うように運営できませんでした。

ゼミの職務を全うし、運営に携わること、滞りなく仕事を進めることも今年の目標です。

修士論文ではたくさんの方にインタビューのご協力をいただきました。
一部はテープ起こしを済ませ、部分的に分析を行っていましたが、
きちんと質研究のmethodを学ばないままに、データに溺れて断念しました。

2012年、2月上旬までにすべてのテープ起こしを済ませ、3月にデータの分析が出来るように。
かなり期限が限られていることは承知です。
感謝の涙なしでは聞けないデータです。大切に分析したいと思います。

というわけで、まずはゼミの運営を進めましょう。
自分のためになることしかやっていません。
Journal Clubの担当にリスケのお願いリマインドしてきます。


本年も皆さま、実りある年になりますよう努力して参りましょう。