ヒヨコ大学院生による看護科学の探求

看護師の資格を取り、三年勤務したのちに大学院に入学しました。論文を書きながら、がんサバイバー支援での看護研究者・臨床家の役割について考えています。

2012年度 第一回Journal Club −人間と放射線−

2012年度 博士後期課程としての一年がスタートしています。

先週は全員での「他言無用!公開ゼミ」(通称、ゼミ祭り)が開催されました。
現在、国際看護開発部の部員は修士1年1名、2年2名、博士1年3名、2年1名。

計7名というかつてない大所帯になっております!

なにせ、私の入学時は全部員は私と同期、修士1年の2名のみでした。

先週のゼミでは全部員が各自の進捗と、今後の予定について報告しました。


そして、本日は今年度初のJournal Club!!



部員が増え、先生や事務員の方も含めて会議室の椅子が埋まった状態で
ゼミができるというのは嬉しいものです。

さて、本年度のJournal Clubでは放射線に関する知識の充実と共有を図る目的で
日本語版の本の輪読を行っています。

今日から読んでいる本は
「人間と放射線 医療用X線から原発まで」 ジョン・W・ゴフマン著
です。



本の特徴として、

- チェルノブイリの事故が起こる前である、1981年に初版が出版されている

- 人間に関する放射線被曝データに基づいて科学的に述べられている

- 基本的な知識を、非常にわかりやすく解説している



という、科学書としても、読み物としても現在の日本に非常に必要とされている本だと感じました。
この本を読むことで、世の中にあふれている様々なデータを読み解き、分析する力が各個人に求められている。ということです。

本日は前書きから第一章の一部まで進みました。

共有すべき内容として

+ 安全神話などない

+ 公的機関だからといって説明すべてを鵜呑みにすべきでない

という二点を挙げておきます。

今後、読み進めるのが怖くもあり楽しみでもあります。