ヒヨコ大学院生による看護科学の探求

看護師の資格を取り、三年勤務したのちに大学院に入学しました。論文を書きながら、がんサバイバー支援での看護研究者・臨床家の役割について考えています。

博士論文データ収集開始

2013年度4月より博士後期課程2年生になりました。そんな前置きをしておいて、5月も終わろうとしていますが。

 

本年度に入り、いよいよデータ収集を開始しなければ、今年中に論文投稿するという目標が潰えてしまうという危機感を感じながら、3~5月は倫理審査とフィールドとの連絡に奔走しました。

お世話になっている教授、先生方、ゼミ生の皆様、臨床の先生方には本当にたくさんご支援を賜り、感謝しつくせない気持ちです。

 

さて、倫理審査を通過し、無事に研究フィールドでのアンケート調査のデータ収集を開始しました。

修士では、臨床時代に知り合った患者さんから話を聞くこともあり、退院後の生活や近況を伺う事がとても自然にできた気がします。

今回は臨床ではまったく関わらなかった方と、研究を通じて初めて知り合い、またご協力いただくという関係です。

研究テーマについて、ご支援いただけるのだろうか(興味を持ってもらえるだろうか)という不安に加え、看護師ではありますが研究者で、他人の私に治療や生活での体験についてお話ししてくださるのだろうか、と様々な不安要素により、緊張の日々を過ごしています。

患者さんとお話しするといつも思うのですが、看護師っていう立場は患者さんとのコミュニケーションにおいて、相当信頼されているのだなと感じます。

それだけに責任も大きいと思い、データ収集での面接においても、これから結果を分析していく過程においても、丁寧に作業しようと感じます。

作業というよりも、構築でしょうか。とにかく丁寧に構築していきます。

 

研究には研究者のバックグラウンド、哲学、研究で採用したフレームワークや概念によって様々なバイアスがかかっていると感じています。

そう思いながら毎日、反省したり後悔したり、気持ちを切り替えたりしています。

いつもこの研究が、ご協力くださった患者さんのお気持ちに沿うように構築したいと思います。

これから必要とされる看護研究になりますように。

今日も、明日も引き続き頑張ります。