ヒヨコ大学院生による看護科学の探求

看護師の資格を取り、三年勤務したのちに大学院に入学しました。論文を書きながら、がんサバイバー支援での看護研究者・臨床家の役割について考えています。

学会発表、そして・・・

今週末、第41回日本女性心身医学会学術集会が2日間にわたって開催されました。
テーマは

「癒しと医療」

様々な年代の女性の抱える問題や、ケアについて、たくさんの学びがありました。
女性がんの患者さんの心のケアを中心としたシンポジウムでは、臨床でご活躍されている先生方がリレー方式でご講演されました。
緩和ケアでの心理・身体・実存的なケアに関して、患者さんやご家族の心に寄り添う個別的なケアの難しさを改めて感じたのでした。
また特別講演では、当院の産婦人科の装飾デザインに携わってくださっているデザイナーであり、Japan Art in Hospitalの代表であるアナグリウス ケイ子先生のご講演を拝聴しました。

先生のお話からは、患者さんと先生のやり取りがとても美しく、またリアルに思い描かれ、自分が働いていた時に患者さんと廊下を歩いたことや、ベッドサイドでご家族と一緒にお見送りしたことをたくさん思い出しました。
看護師への癒しも非常に重要なテーマだと思います。若い看護師の離職率の高さや、過重なストレスによる医療ミスの予防にもつながる貴重なご示唆をいただきました。

私は女性病棟でしか働いたことがなかったので、本学会では女性患者さんの特徴というのはなんだろうと考える機会にもなりました。また、がん治療の場面では女性患者さんのことだけでなく、患者家族である女性の姿もケアの必要な存在としてかかわっていく必要があると痛感した次第です。


今回の学会では修士の研究の一部を発表してまいりました。


「閉経前子宮頸がん患者」に着目した新規性を評価していただき、

優秀演題賞をいただくこととなりました。

素晴らしい研究発表が数多くあった中で、優秀演題賞に選んでいただきましたことを大変光栄に思います。
一般演題の優秀演題賞候補という枠で、学会のメインのステージという緊張の高い中で発表できたこともいい経験になりました。

これまでご指導くださいました先生方への感謝の気持ちでいっぱいです。前日まで予演会に付き合ってくださった研究室の先生方、学生仲間の皆様にも改めて御礼申し上げます。

引き続き、勉学に励んで参ります。今後とも御指導いただけます様、宜しくお願い申し上げます。