ヒヨコ大学院生による看護科学の探求

看護師の資格を取り、三年勤務したのちに大学院に入学しました。論文を書きながら、がんサバイバー支援での看護研究者・臨床家の役割について考えています。

週末は養成講座です

今日は、週末の養成講座に向けて資料作成でした。

養成講座の正式名称は
「成人移行期支援看護師養成講座」
です。
小児がんサバイバーの思春期〜成人への移行支援に携わる
看護師を育てようという試みで、今年で第3期を迎えました。

国際看護開発学でお世話になるまでは小児医療が抱えている移行期の問題に
注目することはありませんでした。

しかし、養成講座のお手伝いを始めてから、移行期の問題の重大さを目の当たりにしています。

子どもが自分の病気を理解して、人に話す難しさ。
成長していく子どもをいつまでも小児医師がみているわけにはいかず、成人科に移行することの難しさ。

また、がんが慢性病ともいわれるほどのこの時代に、
がんの治療による副作用や後遺症を抱えて大人になっていくことのむずかしさを
知るようになりました。

私も思春期のころに抱えていた、なんとも形容しがたい排他的な感情や、
大人に対する敵意、人との関係に対する不信感、
健康に生きていても悩みの尽きない年頃なのに、
小児がんサバイバーとして、思春期を迎えることがどのくらいストレスなのか
想像もつきません。


養成講座を受講しにくる看護師さん達はなんとも問題意識の高い人たちだなとつくづく思います。
それぞれが病棟で抱えている問題を持ち寄って、いろいろな意見を交えながら話すこともとても大切です。

そんなこんなで一日が過ぎていきますが、
今週は会議。
来週は国際学会のプレゼン。+浜松の総合病院に研究協力依頼のため出張。
一週間が矢のように。